スイッチOTC以外の市販の鼻炎薬や花粉症薬は、抗ヒスタミン薬、化学伝達物質遊離抑制薬、血管収縮薬、抗コリン薬、抗炎症薬などが合わさっています。中心は抗ヒスタミン薬ですが、多くは第一世代のもので、眼気や口が渇く副作用が起こりやすく、効いている時間も短いので、1日3回飲むなど、服用回数も多いものになっているはずです。血管収縮薬など、ほかの成分も入っている分、有効成分も少なく、効果は低いでしょう。
だから市販のクスリだけで乗り切れるのならそれでもいいのですが、いろいろのんでも効かないとか、2週間のんでも効果がでない人は、病院へ行って、ぜひ一度、専門医の診察を受けてください。あなたにあった穏やかで充分な効果が得られるクスリや、もっと切れ味の鋭いクスリを手にすることが出来るでしょう。
OTCはそれまで病院や医院で処方されていたクスリですから、それなりの効果はありますが、病院で処方を受ければ保険が適用されて7割引となり、初診料を加えても、ずっと安くなります。
また、あとでお話ししますが、血管収縮薬の入った点鼻薬は、なるべく買わないこと。シーズン中、市販の点鼻薬を「何回」か使って乗り切れるのならいいですが、毎日使い続けて2本目を買うようになったり、鼻づまりがだんだん取れなくなった方は、耳鼻科を受診して相談したほうがいいでしょう。使っている点鼻薬が鼻づまりの原因だったという例
は、あなたが予想する何倍も多いのです。
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